バラ園の歴史や震災の影響を講演 福島・双葉町の岡田勝秀さん

 
 東日本大震災前に福島県双葉町で双葉バラ園を営んでいた岡田勝秀さん(77)は17日、町内の東日本大震災・原子力災害伝承館で講演し、バラ園の歴史や震災による影響などを語った。

 岡田さんは17歳の時、バイクで町内を走っていた際に町角で見つけたバラに魅了され、1968(昭和43)年に双葉バラ園を開園した。40年以上にわたり営業してきたが、東京電力福島第一原発事故の影響でバラ園を離れざるを得なくなった。

 園内には世界中のバラ約700種類が7500株植えられていた。約6万平方メートルの敷地面積を誇り、バラ園のみならず、温泉旅館やレストランなども併設していた。現在は、原発事故の影響で立ち入りできなくなっている。

 岡田さんはいつかバラ園を再開したいとした上で「夢を持ち、自分の目標を立ててほしい」と自らの経験を踏まえた思いを語った。

 講演は震災に関する絵本をテーマにした企画展「絵本から学ぶ 子どもに伝える大震災」の一環。同園をモデルにした絵本「失われたバラ園」の原画も展示されている。

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