福島県から折笠さん、藤田さん選ばれる 文科大臣地域文化功労者表彰
文化庁は25日、2021(令和3)年度の文部科学大臣地域文化功労者表彰の受賞者を発表した。福島県内からは元日本新工芸家連盟東北会長の折笠光助さん(81)=福島県郡山市=、元矢吹町文化財保護審議会長の藤田正雄さん(87)=福島県矢吹町=が選ばれた。
折笠さんは福島県美術家連盟副会長や福島県総合美術展覧会(県展)の審査員など県内の工芸美術分野における要職を歴任した。自身が手掛ける会津漆器の作品も高い評価を受け、日展では1981(昭和56)年から計25回入選している。「素晴らしい表彰をいただいて驚いている。今後も会津漆器の魅力を発信し、後進育成に努めていきたい」と語った。
藤田さんは1994(平成6)年から25年間にわたり、矢吹町文化財保護審議会委員として、町の歴史の継承と文化財保護に尽力した。矢吹町史の編さん室長も務め、現在は矢吹町郷土史研究会顧問として精力的に活動している。「町の文化財を未来に残すことは自分の使命。これからも文化財保護の重要性を伝えていきたい」と話した。
表彰式は11月1日に京都市の京都府民ホールアルティで行われる。
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