福島県浪江町・請戸住宅団地に自治会発足 住民同士が交流、緊急時に協力

 

自治会が発足した請戸住宅団地の住民

 

2022/04/04 09:45

 

 東京電力福島第一原発事故に伴う避難から帰還した福島県の浪江町民が住む町内の請戸住宅団地に3日、自治会が発足した。住民同士が交流を深めるとともに、災害時など緊急時に連携できる体制を構築する。

 団地は2020(令和2)年10月に入居が始まったが、約1年半、自治会がなかった。住民それぞれが親睦を深め、非常時に協力できる体制をつくろうと、町から自治会設立の要望を受けた一般社団法人まちづくりなみえが準備を進めた。昨年7月に発足に向けた準備会をつくり、毎月1回、住民との意見交換会を開いて会の在り方を話し合ってきた。

 自治会の名称は「海の観える丘自治会」。団地集会所のテラスから海が眺められるのにちなんだ。3日は集会所で設立総会が開かれ、舛倉浩さん(57)を会長に選んだ。舛倉さんは「顔が見える関係をつくり、困り事があれば助け合える組織にしていきたい」と話した。

 今後、団地の草むしりやゴミ拾いなどの活動を定期的に実施し、防災・防犯教室なども開く予定。団地には現在、26世帯、約30人が暮らしている。

 

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