福島県相馬市の松川浦名物「浜焼き」 6月5日に道の駅米沢で出張販売

 

道の駅米沢で〝出張販売〟される松川浦の浜焼き

 

2022/05/29 17:40

 

 福島県相馬市松川浦の若手の旅館後継者有志でつくる松川浦ガイドの会は6月5日、山形県米沢市の道の駅米沢で松川浦名物の「浜焼き」を販売する。昨年秋に東日本大震災から10年半ぶりに復活させた浜焼きを、地元以外で”出張販売”するのは初めてという。

 ガイドの会は4月29日から5月8日まで、3月の福島県沖地震で被災した旅館街に活気を取り戻そうと地元で浜焼きを販売。旅館街に設けた会場では県内外から訪れた観光客が長い列をつくった。

 だが、地震から間もなく3カ月となる今も、宿泊業者の多くは営業再開を見通せずにいる。今回はガイドの会が米沢へ出向き、こうした被災地の現状と相馬の海産物の魅力をより広く伝える。秘伝のタレで味付けした串打ちのカレイ、イカ、エビ、ホタテなどの浜焼きを提供する。時間は午前10時から午後3時までで、品物がなくなり次第終了する。

 先日の相馬の浜焼き会場では、来場者の多くから応援の声や災害復興を支援する募金が寄せられた。ガイドの会事務局は「山形から来ていただいた方も多かった。恩返しの意味も込め、米沢でおいしい浜焼きを振る舞いたい」としている。

 問い合わせは松川浦ガイドの会事務局(相馬市観光協会内)へ。道の駅米沢の住所は山形県米沢市川井1039の1。

 

関連記事

ページ上部へ戻る