中高生の映画作品上映 浜通り映像・芸術文化プロジェクト 福島県双葉町

 

中高生が制作した映画が披露された上映会

 

2022/08/22 09:10

 

トークセッションを繰り広げる山崎さん(右から3人目)ら登壇者

 

 東京電力福島第一原発事故による避難区域が設定された地域の復興に向けた経済産業省の交流人口拡大事業「浜通り映像・芸術文化プロジェクト」に参加している中高生は21日、福島県双葉町産業交流センターで、自分たちで制作した映画を上映した。

 中高生21人が3グループに分かれ、18日から20日に脚本づくりや撮影、編集作業をした。自分の思いを海に向かって叫ぶ場面を映した映画や、メンバー一人一人の表情を切り取って集めた作品が上映された。

 上映後、中高生が作品に込めた思いや制作を通して感じたことなどを発表した。「せりふが多く覚えるのが大変だった」などと述べた。

 東放学園映画専門学校や東京芸大大学院の学生による双葉町を舞台にした映画も公開された。

 映画関係者によるトークセッションも催され、登壇者が映画について語り合った。

 2部構成で行われた。第1部で映画監督の犬童一心さんと本広克行さんが監督の立場から映画の魅力について話し、「福島は映画の撮影に適した場所が多い」と強調した。お笑いコンビ「南海キャンディーズ」の山里亮太さんが司会を務めた。いわき市を舞台にした映画「フラガール」に出演した相方の山崎静代さんも登壇し、山里さんとの掛け合いで笑いを誘った。

 第2部では犬童さん、本広さんらが地域と映画の関わりについて考えた。「地域の話題を映画に結びつけると、地域を見直すきっかけになる」「野外上映を推進する」などの意見が出た。

 

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