夜間の津波に備え訓練 福島県いわき市

 

足元を確認しながら高台へと避難する地域住民

 

2022/09/12 17:40

 

 夜間の津波災害の発生に備え、避難時の行動や経路、誘導の手順などを改めて確認しようと、東日本大震災で甚大な被害が出た福島県いわき市勿来町の関田地区で10日、夜間津波避難訓練が繰り広げられた。

 関田総合自主防災会の主催。会員やいわき南署、市災害対策課、市勿来支所、勿来消防署などから関係者が参加した。震災後に市が加わり大規模な夜間の津波避難訓練を行うのは市内で初めて。

 訓練は「午後7時に本県沖を震源とする震度6強の地震が発生。市内沿岸部に大津波警報が発令された」との想定で実施した。同時刻に防災無線で避難が呼びかけられると、地域住民が一時避難所となる海抜約30メートルの神社駐車場へ次々と避難し、避難経路や危険箇所などを確認した。

 防災会の岡田清和会長は「今回の経験が、自分に合った避難場所や避難経路を改めて認識する機会になってほしい」と期待した。

 

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