黒板アート甲子園の審査員特別賞に会津学鳳高、入賞に相馬総合高新地校舎

 

動画部門で入賞に選ばれた相馬総合の「アツアツでいこう!」

 

2022/10/12 21:18

 

 黒板にチョークで描く絵の大会「日学・黒板アート甲子園2022」で、福島県の会津学鳳高の「一龍 二鶴 三希望~往古来今かける鶴~」が審査員特別賞に輝いた。動画の部では相馬総合高新地校舎の「アツアツでいこう!」が最優秀賞に次ぐ入賞に選ばれた。

 主催する黒板、白板メーカーの日学(本社・東京都)が12日、発表した。高校生が対象のメイン大会に全国の71校から124点の出品があった。

 会津学鳳の作品は美術部の2、3年生16人が36日間かけて完成させた。中央の折り鶴は流れる時の中で生きる希望を象徴している。絵の具のチューブを踏む女子は自らの力で未来を創る意志を、「光」と揮毫(きごう)する女子は光が意味する希望を自ら描く決意を表している。光を放つ龍の頭部は色を塗らず、未来は何色にも染めることができるという思いを込めた。

 部長の渡部桃香さん(2年)は「夏休み期間中も制作に取り組んだ。仲間と力を合わせた作品が賞をいただけてうれしい」と喜んだ。

 相馬総合高新地校舎の作品は、昨年11月に旧新地高で行われた文化祭に合わせて当時1年生だったクラスメート7人が黒板アートを制作する過程を3分弱の動画にまとめた。

 黒板アートでは、アツアツの「ミラノ風ドリア」から立ち上る湯気の中に、部活動と勉強、青春の一コマをイメージしたイラストやピクトグラムを描いた。相馬東高との学校統合で「新地高」の名は消えても、母校で過ごす仲間との温かな時間は消えない-との思いを表現した。

 制作者の1人、桑折ちづるさん(2年)は「新地高として最後の文化祭だったので、仲間と一緒に気持ちを込め、手間を掛けて仕上げた。評価を受けて驚きと喜びでいっぱい」とほほ笑んだ。

 

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