福島県相馬産米エキスで化粧水 体に優しい「こめうるる」 30日に発売
「こめうるる」を手に、世代や性別を問わず使ってほしいと話す佐藤さん
2022/11/28 17:20
福島県相馬市を拠点に美容サロンや化粧品販売を手がけるSKコーポレーションは、地元産米エキスを配合したオリジナルの発酵保湿化粧水「こめうるる」を30日に発売する。同社代表の佐藤希美子さん(59)が企画し、市内で有機農業や自然卵養鶏に取り組む大野村農園が生産した米のエキスを使ってベルフサイエンス研究所(東京都西東京市)と共同開発した。
佐藤さんが同農園で民泊を経験し「体に優しい素材で化粧水を作りたい」と〝コラボ〟を願い出て実現した。有機栽培米のほか、ワサビ、酒かす、アロエ、ビワ葉、アシタバなど多彩な素材の発酵エキスを配合。肌に浸透しやすく、ベタつきもない。界面活性剤や防腐剤などを含まず、佐藤さんは「世代や性別を問わず安心して使ってもらえる」と話す。
佐藤さんは元看護師で、都内の大学病院や相馬市内の病院の皮膚科などに勤務した。東日本大震災の翌年に美容サロンや化粧品販売を起業。顧客の声から肌の状態にも地域性が出ると気付き「乾燥しやすい浜通りの気候に合う商品があれば」とも考えていたという。
細身のプラスチックボトル入りで、バッグに入れても邪魔にならない。震災や近年の自然災害で被災した経験から「化粧水だけでも手元にあれば、災害時でも気持ちや肌がホッと落ち着くはず」と携帯性にも心を配った。
価格は100㍉㍑入りで5000円(税込み)。