「福島の食材で多くの人を呼び込む」 福島県楢葉町のレストラン「オリーブ」1周年 総料理長の小田泰介さん

 

食を通して楢葉町の復興に貢献したいと、絶景のレストランで本格フレンチを振る舞う小田さん

 

2022/12/07 10:14

 

 福島県楢葉町の天神岬スポーツ公園のしおかぜ荘展望レストラン「オリーブ」がオープンから1周年を迎えた。太平洋を一望できる景観と、地元食材を使った本格フレンチを食べられる施設として話題になっている。東京の有名レストランで修業経験を持つ総料理長の小田泰介さん(57)は「自然豊かな福島の食材を生かした料理で、多くの人を呼び込みたい」と意気込む。

 レストランは、町振興公社が運営する。小田さんは、首都圏に店舗を設けている高級鉄板料理の「うかい亭」で腕を磨いた。2016(平成28)年に楢葉町に移住した。

 松本幸英町長が小田さんの料理にほれ込み、「食を通して町の復興に協力してほしい」と依頼したのが、移住のきっかけ。小田さんは町振興公社のレストラン岬で料理を担当し、昨年12月、しおかぜ荘の休憩室を改装してレストランをオープンさせた。

 県沖でとれるヒラメをはじめとする「常磐もの」、町で生産に力を入れているサツマイモなど、県産食材にこだわり、季節に応じた彩り豊かなメニューを提供する。リピーターが増えているという。

 小田さんは「第二の古里になった楢葉町の役に立ちたい」と日々、料理の研究を重ね、逸品を振る舞っている。完全予約制で2人から受け付ける。

 

関連記事

ページ上部へ戻る