福島県浪江町舞台の音楽劇開幕 なすびさん出演、原発事故後の葛藤描く

 

舞台あいさつで意気込みを語るなすびさん(前列右端)

 

2022/05/12 09:32

 

 東日本大震災と東京電力福島第一原発事故発生後の福島県浪江町を舞台にした音楽劇「YAhHoo(ヤッホー)!!!!」は11日、東京・池袋のあうるすぽっとで開幕した。福島市出身の俳優なすびさんが出演している。15日まで。

 原発事故で避難区域が設定された浪江町を舞台に、妖怪になった動物たちと、古里に帰りたくても帰れない人間の葛藤を描いている。なすびさんは主人公の先輩役で、震災を機に教師の夢を諦め、実家の建設会社で地元の復興に携わる男性を演じている。

 初日は公演を前に、なすびさん、主演の柏木佑介さん、主宰のキムラ真さんらが舞台あいさつに臨んだ。なすびさんは「本業で福島復興に役立てるのではとの思いで参加した。県民の皆さんと交流を深めて学んできたことを自分の中に消化し、セリフとして届けたい」と意気込みを語った。

 柏木さんは「家族愛や夫婦愛、いろいろな愛情が詰まっている作品」と紹介し、キムラさんは「目標は浪江町で公演すること」と述べた。

 今後の日程と開演時刻は次の通り。

 ▽12、13日=午後6時30分▽14日=午後1時、午後6時▽15日=午前11時30分、午後4時

 

関連記事

ページ上部へ戻る