平和への願いの輪広げよう 福島県南相馬 在日ウクライナの少年少女迎える

 

壇上で美しい歌声を重ねるクライアニーの子どもたちとMJCアンサンブルのメンバー

 

2022/12/26 21:04

 

 平和への願いの輪を広げようと在日ウクライナの少年少女を迎えた「MJCアンサンブルのクリスマス」は25日、福島県南相馬市のサンライフ南相馬で開かれた。

 市内の少女合唱団MJCアンサンブルの主催。原町、原町中央、南相馬の3ロータリークラブ(RC)が共催した。

 日本に住むウクライナ人を支援している東京都のNPO法人「日本ウクライナ友好協会KRAIANY(クライアニー)」から講師と、少年少女4人が参加した。MJCが東日本大震災・東京電力福島第1原発事故発生以降、歌い続けているオリジナル曲「Pray(祈り)」をウクライナ語を交えて合唱した。

 メンバーは震災復興の祈りを、ウクライナの平和や戦禍からの復興への祈りにつなごうと心を込めて美しい歌声を重ねた。

 ロシアの侵攻を受け、日本に避難した渋谷カリム君(11)ら出演した4人は「合唱は大成功だった。美しいものはネガティブな思いをなくし、平和へつながる。より良い世界になるように歌った」と振り返った。

 MJCメンバーで相馬総合3年の熊谷向日葵さん(17)は「今日初めて合わせたがウクライナのみなさんと息を合わせ、気持ちを込めて歌えた」と語った。

 3部構成でコンサートのほか、市内各校の校歌演奏や、福島の復興発信、二宮尊徳の報徳仕法の紹介などを繰り広げた。

 

関連記事

ページ上部へ戻る