東の食の会に表彰伝達 地域再生大賞できぼうのまち賞 福島県浪江町
安斎局長からきぼうのまち賞の表彰を受ける高橋さん(右)
2023/02/16 09:40
ぼうのまち賞を受け、表彰状を手にする高橋さん
福島民報社など地方新聞46紙と共同通信による第13回地域再生大賞で、きぼうのまち賞に選ばれた東の食の会と優秀賞のなみえアートプロジェクト「なみえの記憶・なみえの未来」への表彰伝達は15日、福島県浪江町の浜通り地域デザインセンターなみえで行われた。
福島民報社の安斎康史取締役編集局長が東の食の会専務理事・浜通り地域代表の高橋大就さん(浪江町在住)に対し、きぼうのまち賞の表彰状と盾、副賞10万円の目録を手渡した。高橋さんはなみえアートプロジェクトを手がけるNoMAラボの代表理事も務めており、福島民友新聞社の小野広司取締役編集局長から優秀賞の表彰状と盾を受けた。
安斎局長は「発想力と実行力、共感を得る力で被災地に希望をもたらしている」とたたえた。高橋さんは「支えてくれる地元の皆さんに感謝している。国内外に知られる食のブランドを築き上げていきたい」と被災地を活気づける活動の一層の充実を誓った。
東の食の会は浪江町を拠点に食文化の創造に取り組んでいる。「ヒーロー生産者」の育成とネットワークづくり、商品開発などを進め、生産者と消費者が協力して高付加価値の作物を育てる「なみえ星降る農園」も運営している。きぼうのまち賞は大賞と準大賞に次ぐ特別賞で、実績や将来性などが高い評価を受けた。
なみえアートプロジェクトは浪江町民が残したい「記憶」、つくりたい「未来」を屋外アートにして町内に設置している。
全国の受賞団体の活動は地域再生大賞の公式サイトで公開している。今回を含め、これまでに受賞した全650団体の現況をまとめた電子書籍も3月に無料公開する。