２０日の供用開始に向け、ＲＶパークのスタンドプレートを準備する鈴木理事

 

2023/02/16 09:45

 

　東日本大震災と東京電力福島第１原発事故からの復興を進める福島県楢葉町の観光拠点となっている道の駅ならはに、車中泊専用の駐車スペース「ＲＶパーク」が２０日、供用開始する。新型コロナウイルスの影響で生活環境が大きく変わり、テレワークやキャンプの需要が増す中、観光振興につなげるとともに、災害時の防災拠点としての機能充実を図る。

　駐車場北側に電源や水道を備えた５区画を整備した。利用者専用Ｗｉ―Ｆｉが付いている。利用中に置くスタンドプレートの準備を進めている。車中泊やキャンピングカーの魅力発信に取り組む日本ＲＶ協会の認定を、浜通りで初めて受けた。

　町議会で利用料金を定める条例改正案を可決した。１区画が１泊２日３千円で、１泊増すごとに２千円が加算される。

　道の駅ならははサウナ付き温泉、日本酒や米、野菜など地元の名産品をそろえた物産館が人気となっている。休憩施設やフリーのＷｉ―Ｆｉが付いたコワーキングスペースがあり、仕事で活用する人も増えている。駐車場には電気自動車（ＥＶ）の急速充電器が２基設置されている。

　道の駅ならはの指定管理者・楢葉町振興公社の鈴木昇業務執行理事は「観光と防災の拠点として、多くの人が利用しやすい施設を目指す」と語る。