福島県合唱連盟いわき支部の中学生が被災地の元気を歌声で発信 京都で復興支援コンサート
復興支援への感謝の気持ちを込めて歌ういわき支部特設合唱団
2023/03/05 19:37
福島県合唱連盟いわき支部の中学校5校の合唱部員でつくる特設合唱団は4、5の両日、京都府長岡京市記念文化会館で開かれた復興支援コンサート「ハーモニー・フォー・ジャパン2023」に出演した。団員は感謝の気持ちを込めて歌声を響かせ、東日本大震災から12年が経過する被災地の元気な姿を発信した。
一般社団法人ハーモニー・フォー・ジャパンの主催。県内から唯一招待され、いわき支部としては3回目の出演となった。平一、小名浜一、湯本一、泉、植田の5中学校合唱部の男女計30人が参加し、平一中の佐藤和子教諭が指揮を務めた。
両日とも「虹」(森山直太朗作詞・作曲)、「友~旅立ちの時~」(北川悠仁作詞・作曲)、「ふるさと」(小山薫堂作詞、youth case作曲)をそれぞれ演奏した。岩手県久慈市の長内中特設合唱部との合同演奏で「群青」「リフレイン」も披露した。
初めて参加した森雪菜さん(植田中2年)は「他校の友だちとも歌うことができ、本当にうれしかった。主催者の皆さんの温かい支援に対し、感謝を伝えたいと思いながらステージに立った」と感激した様子だった。団長の金成聡司支部長は「生徒は一体となった演奏を聞かせてくれた。ここでつながった合唱の絆を今後もつないでいきたい」と語った。
コンサートは東日本大震災被災地の団体に演奏機会を提供しようと2012(平成24)年から開いており、今回が4年ぶりで最後となる。