「大昭会」コンペ500回 福島県南相馬市の鹿島カントリー倶楽部拠点 震災乗り越え健やかに

 

500回記念コンペを楽しんだ大昭会の会員

 

2023/05/14 09:25

 

 福島県南相馬市鹿島区の鹿島カントリー倶楽部を拠点に40年以上活動するゴルフ愛好会「大昭会」は12日、節目となる500回目の記念コンペを開いた。60代から90代の会員は「いつまでも健康でゴルフを楽しみたい」と誓いを新たにしている。

 大昭会は鹿島カントリー倶楽部が開設された4年後の1980(昭和55)年9月、地元のゴルフ愛好者が集まり発足した。当時、大正と昭和生まれの60代以上で結成したことから「大昭会」と命名。毎月第2金曜日に定例のコンペを開き、交流を重ねてきた。

 東日本大震災が発生した2011(平成23)年3月11日は定例コンペの日で、プレー途中で中止した。東京電力福島第1原発事故の影響で会員が避難するなど、活動の中断を余儀なくされた時期もあった。

 震災で休止していたゴルフ場の再オープンに合わせ、「心身の元気を取り戻そう」と活動を再開。新型コロナウイルスの影響下では、感染状況に気をつけながら続けてきた。最盛期は50人以上いた会員は高齢化で28人に減少したが、仲良くゴルフを通じた健康づくりに励んでいる。

 500回記念コンペには21人が参加し、18ホールストロークプレーのハンディ戦で腕前を競い合った。好天の中、和気あいあいとプレーを楽しんだ。中里孝記会長は「仲間を増やしながら、先輩たちから受け継いだコンペを600回、700回とつないでいきたい」と話した。

 

関連記事

ページ上部へ戻る