「みかんワイン」開発へ 福島県広野町が岩手県葛巻町と連携協定 特産品販路拡大や住民同士の交流も

 

協定書を交わす遠藤町長(右)と鈴木町長

 

2023/05/25 21:25

 

 福島県広野町は今年度、町内で栽培されたミカンを使った「みかんワイン」の開発に乗り出す。特産品の振興とともに、観光交流の活性化につなげる。25日、ワインの産地として知られる岩手県葛巻町と連携協定を締結した。

 広野町では温暖な気候を生かし、町役場付近にある「みかんの丘」でミカンの栽培が行われている。これまでジュースやジャムなどの加工品が開発されてきたが、ワインへの加工は初めてで、県内でも珍しい。町は12月にミカンを収穫し、来年3月にかけて葛巻町の「岩手くずまきワイン」の指導のもと、ワインの開発を進める予定。

 協定にはこのほか、両町の特産品の販路拡大や住民同士の交流、各種イベントへの参加を盛り込んだ。

 締結式では遠藤智町長が葛巻町の鈴木重男町長と協定書を交わした。遠藤町長は「新たな特産品として、町の復興や再生を後押しするものになれば」と期待を込めた。鈴木町長は「葛巻町のワインを造る技術を結集し、良い商品をつくっていきたい」と話した。

 

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