福島県双葉町民らの憩いの場オープン 日帰り入浴・宿泊・飲食施設「さくらの里双葉」 温浴施設は13日から営業

 

食事やお酒を楽しみながら歓談する町民

 

2023/06/12 18:30

 

 ビジネスホテルや介護サービスなどを展開するアルムシステム(本社・北海道帯広市)が、福島県双葉町中野地区の復興産業拠点に整備を進めていた日帰り入浴・宿泊・飲食施設「さくらの里双葉」は12日にオープンした。東日本大震災と東京電力福島第1原発事故発生後、町内初となる温浴施設と居酒屋を備える。オープンを前に11日、町民向けの交流会が開かれ、久々の再会や新たな出会いを喜んだ。

 同社が復興産業拠点で運営する「ビジネスホテルARM双葉」の隣に設けた。木造2階建てで、総工費は約4億円。宿泊ができる客室28室を備える。飲食施設ではラーメンや和食、アルコール類などを提供する。スクリーンやプロジェクターも置き、被災地を巡る教育旅行などで活用できる。

 交流会には町民や町職員ら約60人が参加した。アルムシステムの清信祐司社長があいさつし、伊沢史朗町長らが祝辞を述べた。参加者は食事やお酒を楽しみ、和やかに歓談した。町内に帰還した医療法人役員の谷津田陽一さん(72)は「住民同士で集まれる場所ができたので、町のにぎわいにつながる」と笑顔を見せた。

 宿泊の予約や問い合わせはビジネスホテルARM双葉へ。

 温浴施設は13日から営業を開始する。宿泊者が利用でき、日帰り入浴も可能。サウナも併設している。

 

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