福島県双葉郡で自然体験型のレジャー広がる 7月に楢葉で復興アドベンチャーレース
木戸川河口などで行われるSUP
2023/06/15 09:38
東日本大震災と東京電力福島第1原発事故からの復興に歩みを進める福島県双葉郡で、自然体験型のレジャーが広がりを見せている。楢葉町では7月8、9の両日、自然の中でカヤックやマウンテンバイクなどを楽しむ復興アドベンチャーレースが初めて催される。他の町村でもテントサウナや古民家キャンプなどが企画され、将来的にさまざまな事業を結び付けて観光振興や移住定住につなげようと模索する動きもある。
楢葉町の復興アドベンチャーレースは一般社団法人ならはみらいが「エクストリームチャレンジin福島ならは」と名付けて実施する。移住促進係長の平山将士さん(49)は「豊かな自然環境を活用して県内外や地元の人に町の魅力を伝えたい」と狙いを語る。
天神岬スポーツ公園を発着点に、木戸川河口、木戸ダム湖、林道などでSUP(スタンドアップパドルボード)やカヤック、オリエンテーリング、トレイルランニングなどを体験しながらチェックポイントを巡る。チャレンジクラス(25~35キロ)とフレンドシップクラス(7~15キロ)があり、いずれもチームで参加する。
申し込みは特設サイト(http://www.a-extremo.com)で受け付ける。
テントサウナや古民家でキャンプも
双葉郡内各地でまちづくり団体などが熱心に動き、川内村では森の中でのテントサウナ、浪江町では古民家でキャンプやワークショップなどを楽しむことができる。
富岡町では、椅子とテーブルを貸し出し、海岸などに置いて景色を楽しんでもらう「チェアリング」を地域振興策としてアピールしている。