福島県いわき市でサーフィン大会 原発処理水放出後初めて、例年と同規模の140人参加

 

技の難易度やスピードを競う出場者

 

2023/08/27 20:00

 

 福島県サーフィン連盟は27日、東京電力福島第1原発の処理水の海洋放出後初めてとなるサーフィン大会をいわき市の四倉海岸で開いた。例年と同規模の約140人が出場した。連盟によると、処理水の放出を理由に出場を辞退した人はいなかったという。

 大会は「FSA SURFING CONTEST 2023 四倉」で、出場者はオープン参加だった。県内外から小学生~60代のサーファーが集まった。

 出場した女子児童(10)の母親(45)=千葉県=は「海洋放出する処理水の安全性は理解しているので、不安はない。これからも(いわき市の海に)足を運ぶ」と話した。

 会場では経済産業省資源エネルギー庁の職員5人が、処理水の安全性を解説した。環境省と東電のモニタリング結果や福島第1原発のジオラマを示し、出場者の疑問に答えた。

 県サーフィン連盟の室原真二理事長(55)は「今後も科学的な根拠をきちんと公表し、理解を広めていきたい」と述べた。

 

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