大賞に田原さん(神奈川)、双葉町長賞は蒼月さん(郡山) フレックスジャパン主催「ひなた短編文学賞」
大賞を受けた田原さん(前列右)と双葉町長賞の蒼月さん(同左)
2023/08/31 10:16
福島県双葉町の中野地区復興産業拠点に「ひなた工房双葉」を構えるアパレルメーカー「フレックスジャパン」(本社・長野県)が主催する「ひなた短編文学賞」の入賞作品が決まった。田原にかさん(神奈川県)の「可愛がって下さい」が大賞、蒼月友さん(郡山市)の「愛を紡ぐ細胞」が大賞に次ぐ双葉町長賞に輝いた。30日、町役場で授賞式を行った。
日本メンズファッション協会(MFU)の共催。「生まれ変わる」をテーマとした817作品が集まり、小説家の塚田浩司さん、伊沢史朗双葉町長、フレックスジャパンの矢島隆生社長らが審査した。
審査員長を務めた塚田さんは「双葉町やひなた工房双葉をよく調べて書いてくれたのが伝わってきた」と総評。蒼月さんは「何度生まれ変わっても消えないものを表現した。双葉町を思う人の心に寄り添えたならばうれしい」と語った。
受賞作品は冊子にまとめ、11月に東京都で行われる第52回ベストドレッサー賞の会場で配布する。フレックスジャパンのホームページでも順次、公開する予定。大賞と町長賞以外の受賞者は次の通り。
▽MFU賞=八乙女小鳩「焦げ跡」▽準大賞=流灯祭「Reincarnation」、辻内みさと「逆メタモルフォーゼ」▽佳作=寿すばる「父のサムシングブルー」、千葉紫月「掌に我が子」、立花伊織「太陽」、相川朱里「太陽の粒」、春野息吹「散歩」、望月滋斗「ダディベア」、吉田六「波に揺られて、」▽アイデア賞=千葉紫月「掌に我が子」、結城刹那「母の形見」、明日香「虎の支え」▽ティーンズ賞=猫戸寧「ひかり」、相原梨彩「祖母の家」、昼川伊澄「向日葵と走る」、丘野真知子「落花流水に生きて」、立花伊織「太陽」、相川朱里「太陽の粒」