福島復興応援Tシャツ作製へ 浅野撚糸、紳士服大手・コナカなど 全国に双葉発の技術力など発信

 

作成するTシャツを着てPRする(左から)三木専務、上野次長、加藤部長、浅野専務

 

2023/09/21 10:08

 

 浅野撚糸(本社・岐阜県)は、紳士服大手・コナカなど3社とともに、福島の復興を応援するTシャツ作りに乗り出す。福島県双葉町の双葉事業所「スーパーゼロミル」で製造した高品質の糸を活用する。双葉発の技術力や、福島県の復興を全国にアピールする。

 コナカが展開している東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の復興支援活動「福島プロジェクト」に参画した。浅野撚糸が手がける糸「スーパーZERO」と、和紙をかけ合わせた生地でTシャツを作る。アパレルメーカーのワキタ(岐阜市)がデザインし、縫製工場の三恵メリヤス(大阪市)が縫製を担う。

 スーパーZEROは特殊な工法で製造され、吸水性や速乾性、耐久性に優れるのが特徴。暑さの中でも快適に着用できるTシャツになるという。デザインは無地で、白と紺の2種類を用意した。

 10月13日から12月11日まで、クラウドファンディングで作製資金を集める。目標金額は150万円。返礼品で来春にTシャツが届く。支援サイトのタイムライン(https://timeline-media.jp/)から申し込みができる。

 20日は双葉事業所で4社の担当者がTシャツ作製に向けた打ち合わせを行った。浅野撚糸の浅野宏介専務(35)、コナカの上野翔太次長(42)、ワキタの加藤公英事業部長(43)、三恵メリヤスの三木健専務(42)が参加し、PR動画の撮影などに取り組んだ。

 浅野専務は「それぞれの技術を双葉から伝え、復興を前に進めていきたい」と決意した。

 コナカの福島プロジェクトは来春にも、双葉町に「ひなた工房双葉」を構えるフレックスジャパン(本社・長野県)と、ニット製品の開発を予定している。

 

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