2号機アーム挿入口に大量の堆積物 東電福島第1原発 貫通部のふた全開

 

貫通部を覆う大量の堆積物=16日午前8時20分ごろ、国際廃炉研究開発機構提供

 

2023/10/17 09:47

 

 東京電力福島第1原発2号機の溶融核燃料(デブリ)取り出しで、ロボットアームの挿入口となる原子炉格納容器の貫通部が大量の堆積物で覆われていることが分かった。東電が16日、貫通部のふたを全開にし、画像を公開した。

 東電によると、16日午前8時ごろから約30分間かけて全開にしたところ、直径約55センチの貫通部は堆積物で埋め尽くされていた。堆積物はビニール製ケーブルなどが溶けて固まったとみられる。これまでの調査で貫通部の堆積物があると推測されていたが、実際に確認されたのは初めて。

 今後2週間程度で貫通部周辺を清掃する。堆積物を取り除き、アームロボットの動線を確保する。

 東電はロボットアームが使えない恐れがあるとしてパイプ型機器の使用も検討している。今年度後半のデブリ取り出しを目指しており、試験的に数グラムを採取する方針。

 

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