常磐ものヒラメをご当地名物に 福島県いわき市 11月に「ひらめの陣」 10店舗でメニュー展開

 

常磐もののヒラメを使った料理をPRする内田市長(前列中央)と大川社長(同左)ら

 

2023/10/24 10:03

 

 福島県いわき市は「常磐もの」のヒラメの魅力を発信するため11月1日から1カ月間、市内の飲食店でヒラメを使った食のイベント「ひらめの陣」を開く。これまで「市の魚」に制定しPRしてきたメヒカリに加え、ヒラメを新たな名産品として売り出したい考えだ。

 常磐ものの知名度向上に向けて、市は2021(令和3)年度に産地化研究会を発足させた。漁獲量や調理法、資源管理ができているかなどを考慮し、名産品になり得る最重要魚種としてメヒカリとヒラメを選んだ。

 メヒカリは2001年(平成13)年に市の魚に制定され認知度も高いことから、今回はヒラメの消費を進めるためにイベントを企画した。飲食店10店舗がヒラメを使ったメニューを考案し、店舗を巡ってスタンプを集めると抽選で景品が当たるスタンプラリーも実施する。

 いわき市のエスパルいわきにある「大川魚店前濱食堂ヤマコ」で23日、お披露目会が開かれ、各店舗が考案したヒラメの天丼やラーメン、カルパッチョなどが並んだ。産地化研究会の座長を務めた大川魚店の大川勝正社長は「地元漁業者にとっては珍しくない魚だが、全国に誇れる魚種だ」と強調。内田広之市長は処理水放出後に県産水産物への応援が高まった点に触れ、「継続して応援してもらえるよう魅力を発信していく」と述べた。

【対象飲食店】
真心居酒屋わび助、イタリアンレストランテラッツァ、いわきと創作らぁ麺やま鳶、ダイニングキッチン月海―Ruu―、定食笑いーと、和食処とのがみ小名浜店、大川魚店前濱食堂ヤマコ、寿司おのざき、CROSS WONDER DINING、わら焼湊

 

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