イオン双葉店、来春開店へ 福島県双葉町と覚書締結 「地域のシンボルに」

 

イオン双葉店(仮称)の完成イメージ図

 

2024/04/10 09:30

 

覚書を締結する伊沢町長(左)と辻社長

 

 福島県双葉町がJR双葉駅東側に整備する商業施設に入るスーパーマーケット「イオン」は、2025(令和7)年春の開店を目指す。店を運営するイオン東北(本社・秋田市)が9日、町と覚書を締結し、明らかにした。東日本大震災と東京電力福島第1原発事故発生後、町内初のスーパーとなり、住民の買い物環境向上を図る。

 店名は「イオン双葉店」(仮称)。町役場新庁舎に隣接する約770平方メートルの敷地に新設する。鉄骨平屋で、建物面積は約300平方メートル。町は今夏までに着工したい考えだ。

 生鮮食料品や弁当、日用品、家庭用医薬品などを扱う見込み。購入した商品をその場で食べられる「イートインスペース」を設け、住民らの憩いの場とする。イオン東北は今後、住民の意見を聞く機会を設け、店内に置く商品、営業時間などの詳細を詰める。

 イオン東北の辻雅信社長、伊沢史朗町長は9日、町役場新庁舎で商業環境整備に関する覚書を交わした。辻社長は「住民の大きな希望、地域のシンボルとなるような店をつくる。住民のニーズに応え、生活に不便がないようにしたい」と述べた。伊沢町長は「買い物環境は非常に大切だと実感している。帰還や移住促進の一助になる」と期待した。

 商業施設はイオンの他、町立体育館跡地に飲食店3店舗が入居する。3店舗は2025年度中のオープンを予定している。

 

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