海岸清掃で集めたペットボトルキャップ キーホルダーに 福島県いわき市の小名浜海星高
ペットボトルのキャップを活用して海の生き物の型を取り完成したキーホルダー
2024/12/01 15:36
福島県いわき市の小名浜海星高水産クラブ海洋調査班は今秋から、海岸清掃などで集めたペットボトルキャップを活用し、海の生き物キーホルダーを作っている。今後、地域の催事や文化祭などで物販なども計画している。
7人の生徒で構成する海洋調査班では今年度、捨てられる廃棄物にデザインやアイデアといった新たな付加価値を加え、製品を生み出す「アップサイクル」をテーマに掲げた。
海洋プラスチックごみを別の物に生まれ変わらせる「アップサイクル」に注目し、身近なペットボトルキャップを使った製品を考えた。夏場に海洋工学科の生徒の協力も得て、学校周辺の海岸清掃を実施。ペットボトルを中心に拾い集め、キャップの採取、洗浄、消毒を行った。
さらに、専用ソフトを使ったモデリングや高強度の樹脂を用いたキーホルダー型の造形、ペットボトルキャップを細かく切断し、成形加工を行い仕上げた。ウミガメやミズダコ、マグロなど色とりどりのキーホルダーで、生徒たちは学びながら知識を蓄えている。
リーダーの野木琉心(りゅうしん)さん(17)=海洋工学科3年=は「活動を通して環境問題について考えるきっかけを作りたい」と話した。