日本酒「帰忘郷」今年も完成 福島県大熊町の酒米使い、福島県会津若松市の高橋庄作酒造店で醸造 11日から販売

帰忘郷を手に、完成を喜ぶ吉田町長(左から3人目)ら
2025/03/09 09:51
福島県大熊町で栽培した酒米を使い、福島県会津若松市の酒蔵で醸造した日本酒「会津娘 純米吟醸酒『帰忘郷(きぼうきょう)』」の新酒完成お披露目会は8日、町交流施設linkる大熊で開かれた。関係者が東日本大震災と東京電力福島第1原発事故発生後に結ばれた2市町の絆のシンボルとして広めていく決意を新たにした。
町民の避難先となった会津若松市への恩返しとして、おおくままちづくり公社が町農業委員会などと連携し、2022(令和4)年から販売している。町内で栽培した酒米「五百万石」を市内の高橋庄作酒造店で醸造した。
お披露目会では吉田淳町長が「(帰忘郷は)町の農業再生のシンボル。たくさんの方々に伝えることが町の未来につながる」とあいさつした。醸造元の高橋亘社長が今年の帰忘郷の特徴を紹介。町農業委員会の根本友子会長が酒米の出来栄えを解説した。
震災と原発事故の発生から丸14年となる3月11日から販売する。町内のニューヤマザキデイリーストア大熊町大川原店や宿泊施設「ほっと大熊」、高橋庄作酒造店の県内取扱店などに並ぶ。価格は720ミリリットル入りで2420円(税込み)。