子どもの数増加で学校給食施設を新設 2027年度開業目指す 福島県大熊町

 

学校給食施設の新設やコミュニティースクールの導入を決めた会議

 

2025/03/20 16:30

 

 福島県大熊町は町内の大野幼稚園跡地に学校給食施設を新設する。2027(令和9)年度の開業を目指す。19日、町役場本庁舎で開かれた町総合教育会議で町教委が示した。

 町は現在、浪江町の調理場から給食を配送している。大熊、浪江両町とも、子どもの数は年々増加しており、将来を見据えて大熊町にも学校給食施設の整備が必要と判断した。

 最大約500食が調理できる体制を整える。緊急時などには近隣町村にも届けられるようにする。2025年度中に工事に入る計画だ。

 会議で吉田淳町長は「大熊ならではの給食を提供し、子どもたちに喜んでもらえる施設にしたい。食の安全を学ぶ機会にもなる」と施設整備の意義を述べた。

 

■「学び舎 ゆめの森」にコミュニティースクール導入 2025年度

 大熊町は2025年度、町内の義務教育施設「学び舎(や) ゆめの森」にコミュニティースクール(地域運営学校)を導入する。保護者や地域住民が学校運営に参加できる仕組みで、地域一体となって子どもたちを育む学校づくりにつなげる。19日の町総合教育会議で町教委が示した。

 ゆめの森には現在、74人の子どもが通う。コミュニティースクールを取り入れ、学校側と保護者、地域住民が知恵を出し合い、さらなる教育環境の充実を図る狙いだ。

 コミュニティースクールに指定された学校は、保護者や住民代表らで構成する学校運営協議会を設置。校長作成の運営基本方針を承認したり、教員人事に対する意見を教委に述べたりできる。

 

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