米水素事業者と初交流 福島県浪江町の訪問団 知見共有し連携探る

 

水素社会実現に向けて意見を交わす浪江町とランカスター市の関係者

 

2025/04/08 10:36

 

 渡米中の福島県浪江町の訪問団は現地時間4、5の両日、米国カリフォルニア州ランカスター市で、日米の水素関連の事業者同士の交流事業に臨んだ。浪江町とランカスター市、米国ハワイ州ハワイ郡による「プロフェッショナル・エクスチェンジ・プログラム(PEP)」と題した連携プログラムで初めての取り組み。これまでは行政間の交流にとどまっていたが、民間事業者にも活動の幅を広げた。水素社会実現に向けて意見を交わし、協力の在り方を探った。

 3者は連携組織「パシフィック・ハイドロジェン・アライアンス(通称・PHA=太平洋水素共同体)」を作り、水素エネルギー分野で共通の取り組みを展開している。今回、連携プログラムに町内で水素事業に取り組む旭化成、日建設計、ミライト・ワンや、ランカスター市の水素事業者が参加した。

 4日はそれぞれが事業内容を発表した。水素由来電力の供給や液体水素の製造など水素に関する取り組みを発信し、知見を共有した。新規事業の創出やビジネスマッチングに向けて活発に意見交換した。

 5日は水素エネルギー導入の検討を進めているランカスター市のサッカースタジアムなどを見学した。

 

関連記事

ページ上部へ戻る