テープカットして完成を祝う平野代表（右から５人目）ら

2025/06/03 10:10

　福島県の田村、大熊、浪江、葛尾の４市町村にまたがる阿武隈風力発電所の竣工式は２日、葛尾村の同発電所展望施設で行われ、陸上風力国内最大の施設完成を祝った。

　福島復興風力の平野貴之代表が「今後も地域ともに発展していきたい」と誓った。清水建設の関口猛副社長があいさつした。白石高司田村市長、吉田淳大熊町長、吉田栄光浪江町長、篠木弘葛尾村長らとテープカットした。

　阿武隈地域の稜線に風力発電機を４６基地設置した。発電容量は約１４万７千キロワットで陸上では風力発電機の数、発電容量ともに国内最大。年間想定発電量は約１２万世帯分の消費電力量に相当する。売電収入の一部は県再生可能エネルギー復興推進協議会を通じ、発電所立地市町村などへ復興事業資金として活用される。

　福島復興風力はふくしま未来研究会、福島発電、信夫山福島電力をはじめ、住友商事、清水建設など９社でつくる合同会社。