復興への誓い新たに 福島県富岡町が合併70周年で記念式典 町の歩みを振り返る

 

心を一つに町民歌を斉唱する出席者

 

2025/06/10 10:21

 

 福島県富岡町の合併70周年記念式典は8日、町文化交流センター「学びの森」で行われた。出席者が町の歩みを振り返り、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故からの復興を誓った。

 約170人が出席。山本育男町長が「町内では生活基盤の復旧が進み、居住者や事業所も日々着実に増えており、にぎわいを取り戻しつつある。町一丸となっていかなる境遇にも臆しない不屈の精神のもと、明るい未来を切り開くため、勇猛果敢にまい進する」と式辞を述べた。堀本典明町議会議長があいさつした。

 町の振興や復興に貢献した個人や企業・団体に山本町長が表彰状や感謝状を贈呈した。輿水恵一復興副大臣らが祝辞を贈った。全員で町民歌を斉唱し、町発展に向け心を一つにした。

 閉式後、学びの森の開館20周年記念イベントが繰り広げられた。

 現在の富岡町は1955(昭和30)年3月31日に旧富岡町と旧双葉町が合併して誕生した。震災と原発事故により全町避難を強いられたが、2017(平成29)年に居住制限区域と避難指示解除準備区域の避難指示が解除され、役場機能が町内に戻った。現在は教育環境の充実や交流・関係人口の拡大などの施策を重点的に進め、着実に復興への歩みを続けている。

 

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