放射性廃棄物最終処分学習で高校生がスイスへ ふくしまハイスクールアカデミー事前説明会 福島県広野町

ふくしまハイスクールアカデミーの説明を受ける生徒ら
2025/07/07 10:38
福島県広野町のNPO法人ハッピーロードネットは8月、ふくしまハイスクールアカデミー2025を実施する。高校生がスイスを訪れ、原発から出る高レベル放射性廃棄物の最終処分を考え、社会問題に向き合う。6日、町内のハタゴイン福島広野で事前説明会が開かれ、研修に参加する県内の生徒が日程や内容を確認した。
浜通りや東京都の高校生をはじめ、原発関連施設の文献調査などを実施している北海道、茨城県、佐賀県の生徒合わせて15人が参加する。8月10日から16日までスイスの最終処分予定地や原発などを視察し、現地の若者らとも交流する予定。8月6日に東京電力福島第1原発、翌7日に青森県六ケ所村の日本原燃施設などを見学する。
説明会には生徒、保護者ら約20人が参加。ハッピーロードネットの西本由美子理事長が「高レベル放射性廃棄物の問題は今後さらに深刻化する。自分事として考え、学びを深めていってほしい」とあいさつした。