ふたば未来学園中の草野心花さん 猫保護に力、殺処分ゼロへ 27日まで写真展で活動風景伝える 福島県楢葉町

 

写真展で保護猫についてや活動内容を発信している草野さん

 

2025/07/22 10:47

 

 ふたば未来学園中2年の草野心花さん(福島県楢葉町)は県内の犬猫の殺処分ゼロを目指し、飼い主がいない猫を保護して「里親」につなげる活動に取り組んでいる。楢葉町のみんなの交流館ならはCANvasで27日まで、活動内容を紹介する写真展を開いている。

 東日本大震災、東京電力福島第1原発事故に伴い、楢葉町から家族が避難した福島県いわき市で生まれ育った。市内の小学校の3年生の時、県内での犬猫殺処分が全国的にも多いことにショックを受け、殺処分の現状や保護の重要性を伝えるポスターを作り教室を回った。4年生になり、同世代の仲間と、保護活動に取り組む「動物たすけ隊キッズサポーター」を結成した。

 ふたば未来学園中に進学したのに伴い、家族と共に楢葉町に引っ越し、今年1月から個人で保護活動に取り組む。地域のボランティア団体や家族の協力を得て、「ララこぴハウス」と名付けた自宅を拠点に、子猫の保護や里親探しなどをしている。60匹超を保護して里親につなぎ、現在も7匹を世話している。

 写真展では、世話している保護猫のうちの一匹「ララ」の成長の様子や活動風景の写真を展示している。草野さんは「来場者が多くてうれしい。子ども目線だからこそ感じてもらえることがあるはず。動物も人間も幸せに暮らせる社会になるよう、活動を広めたい」と話す。最終日の27日は特別イベントを開き、猫グッズ販売や飲食の出店の企画を予定。時間は午前9時から午後2時まで。

 詳しくはララこぴハウスのインスタグラム「@lala_kopi_house」から確認できる。22日は会場の施設の休館日。

 

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