福島県いわき市で24時間車いすマラソンに挑戦した男性 沿道からの善意を県に寄付 「被災地の復興に活用を」

 

佐藤課長に寄付金を手渡す池田さん(右)

 

2025/09/02 10:07

 

 車いすマラソンに取り組む高知市の団体職員池田孝広さん(54)は1日、福島県に3万4715円を寄付した。8月にいわき市で「24時間車いすマラソン」に挑戦した際に、沿道の人らから寄せられた浄財を贈った。

 池田さんは2001(平成13)年に交通事故に遭い脊髄を損傷し両足にまひが残った。絶望感に打ちひしがれたが、「少しでも社会の役立つことができないか」と考え、事故後に、寄付を募りながら走る車いすマラソンを始めた。

 自身の走りで東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の被災地を応援しようと来県を決意。8月30日午後6時ごろから同31日午前11時ごろにかけ、いわき市のアクアマリンふくしまの外周(約1・2キロ)を周回。総距離は約100キロに及び、この間、趣旨に賛同した観光客らから温かい善意が寄せられたという。

 1日、福島県庁で寄付金贈呈式が行われた。池田さんは「災害に遭われた方の役に立てればうれしい」と述べ、佐藤敬県危機管理課長に義援金を手渡した。浄財は県災害復興寄付金に積み立てられ、被災地域の復興再生などに活用される。

 

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