町担う人材育てる 福島県大熊町と会津大が連携協定 新産業を創出するための活動も

協定書を手にする吉田町長と束原理事長兼学長(右)
2025/10/01 10:02
福島県大熊町と会津大(福島県会津若松市)は協力し、地域の教育振興や産業創出に取り組む。町の未来を担う人材育成、産学官の連携を推し進め、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故からの復興につなげる。両者が30日、包括連携協定を結んだ。
子どもから大人まで学べる教育環境づくり、地域を支える人材の育成で連携する。町内の大熊インキュベーションセンターに入居する企業などと協力しながら、新産業を創出するための活動にも取り組む。具体的な内容は今後詰める。
町役場本庁舎で協定締結式が行われ、吉田淳町長と束原恒夫理事長兼学長が協定書を交わした。吉田町長は原発事故による町民の避難先となった会津若松市に小中学校の仮校舎を置いた際、会津大から受けた支援に感謝を述べた。「縁が深い会津大と協定が結べてうれしく思う。教育環境創出や、町内企業の振興など町の発展に大きく寄与する」と期待した。
束原理事長兼学長は「町との連携・協力を一層深め、復興と持続的な地域づくりに貢献していく」と決意を述べた。