長ネギ出荷効率化へ サイズ分け、皮むき、裁断、梱包…作業を集約 福島県いわき市に県内最大施設 21日始動

21日の供用開始を前に、報道機関に公開された長ネギ選果調整施設
2025/11/06 10:58
JA福島さくらが福島県いわき市平下片寄に整備した「いわき長ネギ選果調整施設」は21日、供用を開始する。同種施設としては県内で最大規模となる。初年度は来年3月末までに、いわき地区が国の指定産地となっている秋冬ネギ5千箱(1箱5キロ)の出荷を目指す。
施設は鉄骨平屋で、延べ床面積約830平方メートル。農林水産省の補助を活用して整備した。5日、報道機関に公開された。農家が持ち込んだ長ネギのサイズ分けや皮むき、根の裁断、梱包など出荷までに必要な作業を複数の機械で行う。収穫用の農機も備え、希望する生産者に操縦者と合わせて貸し出し、収穫をサポートする。
JA福島さくらは園芸ギガ団地構想で、長ネギをいわき地区の振興品目に位置付けている。一方、高齢化などを背景に地区の秋冬ネギ作付面積は12ヘクタールと、ピーク時の28ヘクタールの五割以下に減っている。同JAは新施設の稼働により収穫から出荷までの作業効率化と生産者の負担減を図り、規模拡大や新規就農を促す方針。




