復興願い田植踊り 苕野神社で安波祭 6歳から60代まで踊り手11人 福島県浪江町

請戸の田植踊を奉納する請戸芸能保存会のメンバー
2026/02/16 10:55
福島県浪江町請戸地区の苕野神社で15日、伝統行事「安波祭」が催された。神楽や「請戸の田植踊」が奉納され、発生から15年の節目を迎える東日本大震災と東京電力福島第1原発事故からの復興や豊漁、豊作を願った。
氏子や町民ら約150人が集まった。田村貴正宮司が神事を執り行い、浦安の舞や神楽が披露された。請戸芸能保存会が伝統の請戸の田植踊を奉納。6歳から60代までの踊り手11人が赤や青の鮮やかな衣装を着て、力強く踊った。
祭りは本来、みこしが練り歩き、担ぎ手が冬の海に入って漁業の安全を祈願するが、震災発生後は中断している。氏子総代長の安倍一夫さん(71)は「祭りは地域の文化。一年一年つなぐことで、その先の未来が見えてくる」と見据えた。
神社は請戸地区を襲った津波で流失し、当時の宮司らが犠牲になった。災害危険区域となり、古里に帰還できなくなった氏子らが心のよりどころを取り戻そうと、2024(令和6)年に社殿を再建した。




