わざわざでも行きたい!心躍る絵本のセレクトショップ「石川屋」

本が好きです、
でも絵本の方がもっと好きです。

石川屋さんを訪れた人は特に本好きでなくとも、扉を開けた瞬間にきっと感嘆の声が漏れるはず。

三方を高い書棚に囲まれた店内、たくさんの絵本が陳列されカラフルに来訪者を出迎えてくれます。

人生で一度も絵本に触れたことがない人はいないと思いますが、大人になってからはめっきりその機会は減ってしまいます。

社会人として生活していく中で、仕事・家事・育児などいつも何かに追われているような日々を過ごし、なんだか毎日時間が足りないと嘆いたり。

「忙しい」という字は心を亡くすと書くとよく言われます。

なくした心を取り戻しに、絵本屋・石川屋さんを訪ねてみませんか?

心のままに手に取った絵本が、一服の清涼剤になるかもしれません。

私が、自分自身のために最後に絵本を手にしたのは、もう遠い遠い過去の話。

元々両親ともに本好きであったことから、多くの本がある環境で暮らした記憶があり絵本を読んでもらう機会も少なくなかったと思います。

残念ながら読み聞かせてもらっていた数々の本の記憶は曖昧ですが、父の膝の上で、ある時は縁側の弟を抱いた母の隣で、その声に耳を傾けていたことだけは覚えています。

石川屋・店主の石井さんいわく、

子供は環境さえ整っていれば自然と本に親しむ習慣が身につくものです

とのこと、確かに自分にもぴたりと当てはまるなと深く納得しました。

私が次に絵本と身近に触れ合う機会を得たのは、三人の子を授かりそれぞれが小学校に上がる前くらいまでの読み聞かせ時期でした。

直ぐ近所に図書館があり、散歩も兼ねてよく本を借りに出かけました。

近頃は早くから字を教えてひとりで読めるようにする傾向がありますが、必ずしもそれで読書好きに育つとは思えません。

絵本の読み聞かせによって子どもとのコミュニケーションが深まり、語らい、遊び、触れ合うことが嬉しい体験となって記憶される、幸せの刻印のような。

そんな記憶の片隅に絵本が存在している事が、本好きのきっかけになっていたりするのではないかと考えます。

ある日わが子に思い出の絵本、好きだった絵本について問うと、三者三様の返答がありました。

どれもタイトルだけで表紙が思い浮かぶのが絵本の良いところ。

絵本の話ひとつで大人になっても姉兄弟で共通の思い出とそれぞれの感想を語り合い笑っている様子に、見えない絆を見せてもらった気がしました。

石川屋さんの色とりどりの棚に「からすのパンやさん」を見つけた時には、そんなことを思い出しなんだか心が温かくなりました。

大人が自分のために絵本を読む。とても優雅で余裕ある雰囲気を想像します。

お気に入りになるいい絵本は決して見飽きることはないはずです。

すべてを見たと思っていても、気づいていないところがあったり、シンプルな絵に見えても実はものすごく手をかけているものがあったり。

いつまでも眺めていられる楽しみがあり、一冊で一生楽しめる最も手近で親しみやすいアート作品とも言えます。

また絵本はその性格上余白が多いのが特徴ですが、そこにない音や匂い時には味をも想像で楽しめてしまう奥深さがあったり。

楽しみ方は千差万別、インテリアとして飾るための絵本があったっていいのではないでしょうか。

そういった本探しをしてみたい方がいたら、一度石川屋さんで相談してみては。

石井さんにお話を伺うと、

作者もタイトルも思い出せないけれどこんなシーンが心に残っている

という会話からその本を探り当てることに成功することもあるそうです。

物静かな語り口からは想像できないほど絵本愛にあふれていて、絵本知識も幅広く信頼できます。

紙もインクの色具合も、一冊として同じものが出来ない貴重な外国の絵本も見せてくださいました。

想像しない色の組み合わせや柄に感嘆、インクなのか紙なのか本当に異国の香りがするのも驚きの体験でした。

世の中は急きたてるように情報があふれ、時には迷わせることも。

必要な情報を正しく選んで上手に利用していきたいものです。

これからを生きていく子供たちには、なにかと不安の多いこの社会を思慮深く安全に生きぬいていってほしい。

生きていく上での必要な能力を健やかに育んでほしい。

そのために、今自分たちができることは何か。

少し先に生まれた分だけ持っている、知識や知恵なら分け与えられます。

人は他人に力を借りながら時には他人の力になれる機会を持ち生きていることを知ってもらいたい。

時に絵本がそのきっかけとなることだってあるかもしれません。

多くの絵本は子ども向けに書かれているからこそ、周りと協力することの大切さや、自分や他人の個性について考えることをすんなり理解しやすくできていると感じます。

教えの先にある「気づき」からしか根付かない数々の教訓が、いつか何かの役に立つこともあるでしょう。

学校で教わることと同じく学ぶべきことがたくさん詰まってる楽しい教科書、絵本。

学びは決して若い人だけのものではなく、心豊かに暮らしていくために我々だっていつからでも勉強は始められるのです。

絵本から享受できるのは人生訓だけではありません。

癒やし効果やそれによって得られる安眠効果、精神安定にも効果的であるといわれます。

もともと子供が読むことを想定した絵本は絵・文章・ストーリーともにやさしくわかりやすく作られています。

とっつきやすいフレーズや絵が想像力を膨らませ、ゆったりとした気分を生み出してくれそうです。

美しい色や形を眺めているうちに自然とリラックスした状態になり、呼吸が深くなっていくのかもしれません。

読んだことのある絵本でも、心の状態によって時には違った印象を抱くこともありますよね。

何を学ぶか何を感じ取るか。もちろん受け取り方は様々ですが、だいたいはその時必要なメッセージに巡り合うようになっているものです。

自信がなくなった時、不安を抱いている時、悲しみに暮れる時。

物言わぬ絵本が一番の慰めになり、また視線を上げて生きていく勇気を与えてくれるかもしれません。

好きなものに触れることで、気持ちを落ち着かせ整えることができるならば。

私が大人になって選ぶ絵本は、自分で自身を勇気付けたり喜ばせることのできるものになりそうです。

石川屋さんで拝見した、心躍るユニークな絵柄で彩られたあの絵本のような。

<<訪れたお店>>

石川屋
住所:福島県田村市常葉町常葉字中町36番地
営業時間:9:00〜19:30
定休日:日曜日
WEB SITE: https://ishikawaya.shop/
Facebook: https://www.facebook.com/ishikawayasan

高橋 由衣

投稿者プロフィール

高知県出身、滋賀県在住。ご縁あってWeb観光マガジン制作や動画撮影に携わったことから、世の中まだまだ知らない「場所・こと・モノ・ひと」にあふれていて、出会い触れ合うチャンスはいくらでもあるのだと学びました。知りたい気持ちは生きる原動力!

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