福島県双葉郡の児童生徒が地域の魅力や復興に向けたアイデア発表 ふるさと創造学サミット
学習の成果を発表する楢葉小の児童
2022/12/04 09:27
東京電力福島第1原発事故で被災した福島県双葉郡8町村の児童生徒が古里の歴史や伝統文化などを学ぶ「ふるさと創造学」の成果発表会「第9回双葉郡ふるさと創造学サミット」は3日、富岡町文化交流センター「学びの森」で開かれ、児童生徒が地域の魅力や復興に向けたアイデアなどを発表した。郡内での開催は初。
県双葉郡教育復興ビジョン推進協議会の主催。2014(平成26)年に郡山市で始まり、この2年間は各学校をオンラインでつないで開催した。今回はオンラインも併用しながら郡内の小中学校、高校から約710人が参加した。
各校の児童生徒は町村職員へのインタビューやPR動画の制作など、取り組んできた成果を発表した。富岡町の富岡中の生徒は町産のタマネギを使った料理を紹介した。楢葉町の楢葉小の児童は町産のコメの消費量を上げるため米粉パンへの使用などを提案した。
発表を終えた児童生徒は「自分が住む地域を見つめ直すきっかけになった」などと感想を述べた。
竹谷とし子復興副大臣がサミットを視察した。教員から説明を受けながら児童生徒の発表に耳を傾けた。