福島県双葉町の街並みジオラマ3月11日に披露 東日本大震災から12年で記憶継承

 

製作途中のジオラマを並べて意見を交わす曺さん(左)ら

 

2023/02/13 20:58

 

 福島県双葉町の街並みをジオラマで再現する活動に取り組んでいる神戸市の建築士曺弘利(チョ・ホンリ)さん(69)は、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の発生から12年となる3月11日、町内でジオラマを披露する。現在のまちの姿を形にし、記憶の継承や新たなまちづくりに役立ててもらう。13日、活動を共にしている神戸市の大学生と初めて町内で制作活動に臨んだ。

 曺さんは韓国出身で阪神大震災で被災した後、復興支援活動などに取り組んでいる。今年1月、兵庫県の学生7人と今回のプロジェクトチームを立ち上げた。自身が町内を歩いて建物を図面化した資料を参考に、JR双葉駅周辺や双葉高周辺など四つのジオラマを作っている。これまでに兵庫県で制作活動に励み、木材やスポンジなどを使って建物や森林を再現している。

 13日の活動は曺さんと学生3人が町内を巡り、建物や風景を写真に記録した。拠点としている駅西住宅で、製作途中のジオラマを並べ、再現度を高めるために意見を出し合った。メンバーの前田蒼太朗さん(関西学院大建築学部2年)は「街並みを忠実に残し、住民の思い出を未来につないでいくのが重要だと実感した」と話した。

 ジオラマは双葉駅に隣接する町コミュニティーセンターで披露する予定。曺さんは「将来、町が復興するまでには、こんな姿があったんだと伝えていきたい。まちづくりの参考にもなればうれしい」と語った。

 

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