日本酒「会津娘 純米吟醸酒『帰忘郷』」の新酒完成 福島県大熊町産の酒米使い会津若松市の酒蔵で醸造
帰忘郷を手に完成を喜ぶ関係者
2023/02/26 09:44
福島県大熊町で栽培した酒米を使い、会津若松市の酒蔵で醸造した日本酒「会津娘 純米吟醸酒『帰忘郷(きぼうきょう)』」の新酒完成発表会は25日、町交流施設linkる大熊で開かれた。関係者が東日本大震災と東京電力福島第1原発事故発生後に結ばれた2市町の絆と復興のシンボルとして広めていくと誓った。
会津若松市への避難の恩返しとして、おおくままちづくり公社が町農業委員などと連携し、昨年から販売を始めた。町内大川原地区で栽培した酒米「五百万石」を市内の高橋庄作酒造店で醸造した。今年は720㍉㍑を約2150本生産した。
発表会で新保隆志副町長があいさつした。高橋庄作酒造店の高橋亘社長が「酒米がどんどん良くなっている。帰忘郷を飲んで大熊の土と風の香りを感じてほしい」と語った。
3月11日から町内のニューヤマザキデイリーストア大熊町大川原店と宿泊施設「ほっと大熊」、高橋庄作酒造店の県内取扱店などで販売する。価格は2420円(税込み)。