AI技術で水耕栽培 福島県大熊町の農業複合施設 14日グランドオープン

 

14日にグランドオープンするファン・イート・メイカーズ

 

2025/06/03 10:12

 

 福島県大熊町の大熊中央産業拠点に整備された農業複合施設「FUN EAT MAKERS(ファン・イート・メイカーズ)」が14日、オープンする。先端技術を駆使して野菜を栽培し、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故被災地の農業振興に取り組む。地元農産物を使ったレストラン、交流スペースを設け、地域の交流人口拡大につなげる。

 

 人材派遣を手がける「クリーク・アンド・リバー社」(東京都)の子会社「コネクトアラウンド」が整備した。1・4ヘクタールの敷地にビニールハウスやプラントを設置した。人工知能(AI)を使って温度を管理し、ミニトマトを栽培する。水耕栽培による完全無農薬のリーフレタスも生産する。野菜はレストランで提供し、県内外に出荷する。

 レストランでは県内の農家から仕入れた農産物も使ったイタリアン料理が並ぶ。屋外には芝生広場を備え、イベントや住民らの交流の場に活用する。

 2日、一日限定でプレオープンし、レストランが一般開放された。コネクトアラウンドの浅井司社長、菅原正平施設長が地域に親しまれる施設を目指す誓いを新たにした。所在地は大熊町下野上字原94の5。営業時間は午前11時から午後6時まで。定休日は土、日曜日と祝日でイベント開催日は営業する。

 

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