人懐っこいヤギと触れ合えるヤギ牧場「かつらおヤギ広場がらがらどん」

ヤギ牧場? なんでヤギなんだろう? 牧場と言ったら牛や馬では……。

行ってみたら、かわいらしいヤギたちが寄ってきてお出迎え。もやもやは一瞬で消え、自然と笑顔に。

赤や黄に色づく紅葉の山々が見事な山村「葛尾村」。福島県いわき市から常磐道を北上し車で約1時間の山村で、阿武隈高地のほぼ中央に位置する。

東日本大震災と東京電力福島第1原子力発電所の事故で一部を除き避難指示が解除された同村。ここにできたのが、観光体験牧場「かつらおヤギ広場がらがらどん」だ。人懐っこいヤギが、来場者を歓迎している。

オープンは、2021(令和3)年5月下旬。牧場を経営する鎌田毅さんらが村の活性化につなげようと、約4年かけて実現させた。約4ヘクタールの牧場内に約70頭のヤギが草をはむなどして、元気な鳴き声が響く。

 

鎌田さんによると、同年11月上旬までに延べ3千人の来場があったという。ヤギへの餌やりや触れ合いを楽しむことができ、子どもたちの団体や家族連れに人気を集めている。

牧場名は「三匹のやぎのがらがらどん」から命名した。感謝の気持ちを込めて観光客から贈られた絵本が、売店に飾られている。

設立のきっかけは、4年前。除染関係の仕事のために同村を訪れ、村役場職員の会津勉さんとの出会い。コロナウイルス感染症の影響で開園は遅れたものの、会津さんが栃木県那須塩原市で飼育していたヤギ30頭を〝引っ越し〟させて開園にこぎ着けた。

 

牧場から見える「五十人山」。取材した11月初旬は、紅葉が見ごろを迎えていた。

 

ヤギを一頭一頭観察していると、まるで人間社会のよう。やんちゃなヤギやおとなしい、甘え上手など、見ていて飽きない。

例えば、白河市へ除草ヤギとして出張していた、青の首輪の雄「カイ君」と赤の首輪の雌「ようこ」。

帰ってくると、ようこがアスリート並みの筋肉質になっていたという。そして、あっという間に広場のボスに君臨。

これに対してカイ君は、ようこの後を追うばかり。お姉ちゃんの陰に隠れる気弱な弟みたいだった。

除草などで貸し出しもしており、1頭で月5,000円。販売もしており、雄は5万円、雌は7万円となっている。

牧場内で飼育しているのは、30~40キログラムの小型の日本固有のシバヤギ種と、食用や搾乳用の大型のザーネン種のヤギ。触れ合いを楽しめるのは、主にシバヤギ。

ザーネン種は、翌年から都内のレストランに出荷する予定という。南隣に位置する川内村産ワインとのコラボレーション企画も進んでいる。

 

このほか、ヤギの乳で作ったジェラートが味わえるほか、乳しぼり体験などもできる。「餌やり」「やぎ散歩」「哺乳(今年は9/30で終了)」「乳搾り(10/24で終了)」なども。

 

「山羊ミルク化粧石鹸」は、ミルクの含有率が30%と50%の2種類。香りはプレーン・カモミール・ティーツリー・オリーブの4種類あり、全部で8パターンの中から選べる。手作り、無添加で、肌の弱い方にお勧めという。アトピー性皮膚炎の効用もあるという。

 

Tシャツは、かわいらしいイラストが大人気。小人用から大人用まで取り揃えている。

 

鎌田さん㊧をはじめ、ヤギを愛する従業員の方々。1頭1頭に愛情をもって接しているのが印象的だった。

 

ヤギのかわいらしさから得られる癒しの時間。

雄大な自然、澄んだ空気の中でリフレッシュできる環境だ。

 ▽営業情報 開園期間4月~11月(午前9時30分~午後4時)

       休園:毎週火曜日

       〒979-1604 福島県双葉郡葛尾村上野川東34

TEL       0240-23-6614

FAX       0240-23-6615

文、写真 ハシモト

関連記事

ページ上部へ戻る