日曜だけオープンするカフェが富岡町にオープン!日曜カフェcha茶cha

 

予定のない日曜日、ちょっとお茶でもしたいなぁ。でもそんなに遠くには行きたくないなぁ……。そんな時、近所にカフェがあるとうれしいですよね。

双葉郡富岡町の曲田(まがた)地区にある「日曜カフェcha茶cha」は、そんな富岡町に住む人たちのニーズを満たしてくれる、ほっとできる場所です。

 

cha茶chaでは、ハンドドリップのコーヒーのほか、同じ双葉郡内の県立ふたば未来学園高校の生徒が考案した「さくらタピオカ」(富岡町の木・桜をイメージしたタピオカドリンク)や町内でつくったジンジャーシロップを使ったドリンク、町民がつくったスイーツなど、富岡町にゆかりのあるもの、ランチにぴったりな軽食などを提供しています。

 

 

 

富岡町は、東日本大震災から6年後の2017年4月に避難指示が解除され(一部帰還困難区域を除く)2022年で5年になりますが、未だ復興作業の最前線の場所でもあります。

町役場勤務や復興作業での単身赴任、出張で富岡町に住んでいる人が圧倒的に多く、がっつり食事ができる飲食店はあっても、ちょっとお茶ができるようなカフェはありませんでした。
しかも、土日は役場や作業が休みのため、その飲食店すら休みのところがほとんどなのです。

 

そんな富岡町の現状を気にかけていたのが、町内で語り人(かたりべ)事業を行っている、NPO法人富岡町3.11を語る会・代表の青木淑子さんでした。「作業をしている人がいない土日でも、町に暮らしている人たちはいる。そういう人たちがわざわざ遠くまで出かけなくても、町の中でほっとできる、交流できる場所があったら」。

 

青木さんは、語り人(かたりべ)事業でつながりのある富岡町ゆかりの人たちにスタッフとして声掛けをし、町内でカフェができる物件を探しました。
語り人サロンでのコーヒーの試飲会など経て2020年10月、富岡町に「日曜カフェcha茶ha」はオープンしました。

お店には週替わりで、富岡町出身のスタッフをはじめ、NPO法人富岡町3.11を語る会や、ふたば未来学園の生徒たちが手伝いで入ることもあります。

 

また、お店の庭では、町内で営業しているキッチンカー「ダンケシェーン」が一緒に営業することもあり、ダンケシェーンで販売しているカリーブルスト(カレーソースのかかったフランクフルト)やホットサンドをcha茶cha店内で食べることもできます。

 

 

ダンケシェーンのホットサンドとcha茶chaのジンジャーソーダ、スイーツ

 

オープンして1年がたち、cha茶chaでは、ハロウィンやクリスマスなど、季節に合わせたミニイベントを行ったり、(ハロウィン期間は、仮装してくるとドリンク1杯サービスでした!)、町内で開催されるイベントでコーヒーを販売したりと、富岡町でもお馴染みのカフェになってきました。

 

 

富岡町を訪れるとき、その日が日曜日でしたら、ぜひ「日曜カフェcha茶cha」を訪れてみてください。

地元スイーツと、笑顔のスタッフたちが待っていますよ。

おいしいコーヒーを飲みながら、富岡町のお話をしましょう!

 

 

文・写真 山根麻衣子(双葉郡在住ローカルライター)

 

 

 

日曜カフェcha茶cha

営業時間 毎週日曜 11:00~15:00
※テイクアウトのみの場合もあるので、来店前にSNSでご確認ください

住所 双葉郡富岡町小浜反町13-6 CaSe大東館 1F
電話 070-2019-9669(営業時間のみ)

 

インスタグラム
https://www.instagram.com/tomioka.chachacha/

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