新常磐交通バス2路線運行開始 富岡、大熊、浪江3町間、平日のみ

 

 新常磐交通(本社・いわき市)は一日、富岡、大熊、浪江の三町間を通る路線バス二線の運行を開始した。浪江、大熊両町での路線バス運行は、東日本大震災と東京電力福島第一原発事故後初めて。 

 運行を始めたのは、富岡町のJR常磐線富岡駅から大熊町の大野駅を経由して浪江町の福島水素エネルギー研究フィールドまで運行する線と、浪江町役場から浪江駅を経て福島水素エネルギー研究フィールドまでを行き来する線。両線とも一日四往復する。平日のみ運行。運賃は最大で税込み千百円で、小学生以下は半額となる。 

 一日、福島水素エネルギー研究フィールド前で、浪江町の吉田数博町長が「新たな路線は、町民だけでなく町を訪れる人の利便性を高める。復興を加速化させると期待する」とあいさつし、ドライバーの堀井和彦さんに花束を贈った。町公式イメージアップキャラクター「うけどん」がバスに乗車し、新たな線の利用促進をPRした。 

 浜通りの公共交通の在り方について調査研究している福島高専副校長・教授の芥川一則さんが立ち会った。 

 富岡駅前では宮本皓一町長、大熊町役場でも町担当者が出発を見送った。 

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