処理水情報発信で意見交換 「知事の海外訪問影響力」 満山在英福島県人会長

 

 福島県の内堀雅雄知事は二十四日、ワールド県人会長を務める在英県人会「ロンドンしゃくなげ会」の満山喜郎会長(白河市大信出身)とオンラインで懇談し、東京電力福島第一原発で増え続ける放射性物質トリチウムを含む処理水の正確な情報発信などについて意見交換した。

 満山会長は処理水の処分方針決定について一部の国から安全への懸念などが挙がっているのに触れ、「風評払拭(ふっしょく)には知事が積極的に海外へ出向くことが最も影響力がある」と語った。二十四カ国・地域にある三十七の県人会と一層の連携強化も訴えた。

 内堀知事は「海外に出向くのは大事だと思う。一部の国々や地域では誤解や偏見が残っている。本県としても処理水について正しい情報を伝え続ける必要がある」と述べた。

 今後もホノルル県人会、ブラジル県人会、香港華南地区県人会、パースふくしまの会とも懇談の場を設け、風評払拭や風化防止などさらなる復興に向けた意見交換を実施する。

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