福島県内で22人感染確認 南相馬市原町区でクラスター 新型コロナウイルス
福島県は県内で22人の新型コロナウイルス感染が確認されたと4日、発表した。22人の陽性は3日までに判明した。福島県南相馬市原町区の接待を伴う飲食店での新たなクラスター(感染者集団)発生も公表。クラスターは今月5例目で、既に6月の累計(5件)に並んだ。県は臨時の記者会見を開き、県内の感染状況が悪化傾向にあるとの認識を示した。
県によると、南相馬市のクラスターは県内82例目。6月29日と30日に利用者各1人、7月1日に利用者3人、3日に従業員5人の陽性が確認された。感染経路を調べた結果、10人は同一の感染者集団とみられるとした。
今月に入って確認された5件のうち、4件は市部にある接待を伴う飲食店や酒類を提供する飲食店で発生。会食絡みのクラスターが目立っている。
直近1週間(6月27日~7月3日)の人口10万人当たりの新規感染者数は6・01人で、前週(6月20日~26日)の4・12人から1・89人増えた。県の担当者は会見で「感染者の下げ止まりから、増加傾向の局面に入った。感染拡大を抑える正念場にある」と危機感を示した。
感染者22人には福島市が3日に発表した2人、郡山市が同日発表した1人が含まれており、新たな感染確認は19人。22人にはクラスターが発生した福島市の酒類を提供する飲食店の利用者1人が含まれ、同クラスターは計8人に広がった。
3日現在の入院者は131人で、県の確保病床の使用率は26・4%(前日比0・4ポイント増)。22人のうち4人は感染経路が分かっていない。
県内の感染者は累計4962人となった。県発表の22人の内訳は次の通り。
▼南相馬市・7人▼福島市・6人▼郡山市・6人▼いわき市・3人