福島県で過去最多230人感染 12日発表 内堀雅雄知事「危機的状況」

 福島県は県内で230人の新型コロナウイルス感染が確認されたと12日、発表した。230人の陽性は11日に判明した。1日当たりの県発表数として最多で、過去最多だった今月2日判明分の114人の2倍を超えた。感染力の強い変異株「デルタ株」の広まりやクラスター(感染者集団)の多発を背景に、感染拡大に歯止めがかからない危機的状況となっている。

 内堀雅雄知事は12日の県新型コロナ本部員会議で「救命救急活動に支障が出る程の危機的状況」「医療崩壊は目前に迫っている」と窮状を訴えた。

 新規感染者は7月下旬以降、おおむね70人台から110人台だったが、一気に200人を超えた。県発表の230人のうち、いわき市は97人で4割を占めた。

 11日時点の療養者は1002人に上り、過去最多を更新した。県はコロナ患者を原則的に入院治療する方針を維持しているが、療養者に占める入院者の割合を示す「入院率」は39・4%まで低下し、初めてステージ3(感染急増)の水準へと悪化した。

 感染状況を判断する7つの指標のうち3つがステージ4(爆発的感染拡大)、3つがステージ3となっている。

 感染急増の背景には、デルタ株の広がりがある。県は県内のウイルスの大部分が置き換わり、クラスターの多発につながっているとみている。県発表の230人のうち、クラスター関連は82人に上った。

 11日時点の入院者は395人で、県の確保病床の使用率は66・2%となった。県が病床を101床増やして597床を確保したため、前日から13・8ポイント下がった。入院者395人のうち15人が重症。

 県発表の230人のうち68人は感染経路が分かっていない。230人には、いわき市が11日に発表した福島労災病院の感染者21人が含まれており、新たな感染確認は209人。県内の感染者は累計6940人となった。

 230人の内訳は次の通り。

 ▼いわき市・97人▼郡山市・36人▼会津若松市・29人▼本宮市・27人▼福島市・7人▼南会津町・6人▼県外・6人▼二本松市・5人▼伊達市・5人▼西郷村・4人▼鏡石町・2人▼広野町・2人▼白河市・1人▼喜多方市・1人▼会津坂下町・1人▼新地町・1人

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