復興のシンボル完成祝う 福島県大熊町の交流ゾーンで記念式典と成人式
福島県大熊町が大川原地区に整備した交流ゾーンのグランドオープン記念式典は16日、現地で行われ、関係者が新たな復興のシンボルの完成を祝った。式典後、新型コロナウイルスにより2度延期になっていた2021(令和3)年成人式が敷地内の交流施設「linkる大熊」で催された。町内での成人式は東日本大震災と東京電力福島第一原発事故発生後初めてで10年ぶり。
敷地総面積は1万5290平方メートル。町が整備しサンアメニティ(東京都)が運営管理する。総工費は約42億円で、国の補助金などを活用した。交流ゾーンには多目的ホールや音楽スタジオを備えたlinkる大熊、宿泊温浴施設「ほっと大熊」、春に先行開所した商業施設「おおくまーと」がある。
施設で初の行事となる成人式には対象134人のうち46人が出席。晴れ着やスーツを着た新成人は久しぶりの再会を喜ぶとともに、古里の復興への貢献を誓っていた。
linkる大熊とほっと大熊は17日開所し一般利用が始まる。
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