地元産木材で空き家改修 福島県田村市「ことほく合同会社」 活用例のモデル事業

 

改修完了を喜ぶ(左から)荒井さん、佐藤さん、小峰さん

 

2022/06/01 09:35

 

 福島県田村市の「ことほく合同会社」が市内産木材を使って進めていた空き家の改修が完了した。木材の活用法を例示するモデル事業で、空き家解消と同時に移住・定住の推進も目的としている。すでに移住者の入居が決まっており、関係者はこの試みを他にも広げたいと意気込んでいる。

 市常葉行政局近くの木造平屋を改修した。15年ほど誰も住んでいなかった物件で、所有者から借り、市内産のスギを使って壁や床、台所や風呂場などの水回りを直した。しゃれた板の間と二つの和室を備えた明るい家屋に生まれ変わった。台所や風呂場も木のぬくもりが伝わる空間になった。

 合同会社の小峰司さん、佐藤健吉さん、荒井夢子さんの3人が主に自分たちで作業した。地元の田村森林組合や、地域資源の活用に実績のある三島町の一般社団法人「IORI倶楽部」と連携して取り組んだ。

 荒井さんは「地域の多くの方々が協力してくれた。近所の人にも完成を喜んでもらえた」と感無量の様子で話した。佐藤さんは「よくできたと自画自賛している」と語った。

 

関連記事

ページ上部へ戻る