相馬野馬追 「涼しい季節への変更」視野に執行委が検討 来年以降、熱中症対策で

 

相馬野馬追・甲冑競馬(資料写真)

 

2023/02/19 09:32

 

 国重要無形民俗文化財「相馬野馬追」の来年以降の開催時期について、相馬野馬追執行委員会は高温による熱中症の危険性を考慮し、現在の7月末から涼しい季節への変更を視野に検討する。18日、福島県南相馬市鹿島区で開いた執行委員会会合で決めた。夏の風物詩として知られる伝統行事の開催時期が大きく変わる可能性が出てきた。

 会合では副執行委員長の立谷秀清相馬市長が、温暖化などに伴う酷暑による人馬への影響を指摘し、開催時期変更の検討を提言。議長を務める執行委員長の門馬和夫南相馬市長が「検討委員会を立ち上げるなどして方向性を決めたい」と執行委員会に諮り、承認された。検討委は6月ごろまでに一定の方針をまとめる予定。

 開催時期を巡っては、これまでも騎馬武者や馬、観客の熱中症の危険性を指摘する意見が執行委員会で挙がっていた。昨年7月末に開催された相馬野馬追の熱中症・熱中症前兆件数は21件。同程度の規模で実施した2019年は36件だった。

 相馬野馬追は長年、7月に開催され、明治期以降、月内での変更は何度かあったとされる。2012(平成24)年には、それまでの7月23日から3日間の日程を現在の7月最終土日、月曜日の開催に変更した。日程見直しは1966(昭和41)年以来、46年ぶりだった。

 

■今年は7月29日開幕

 今年の相馬野馬追は7月29日から31日までの3日間、福島県南相馬市原町区の雲雀ケ原祭場地をメイン会場に開く。18日の相馬野馬追執行委員会で決めた。

 29日に宇多郷、北郷、中ノ郷、小高郷、標葉(しねは)郷が出陣。30日に祭場地に向けた「お行列」や甲冑(かっちゅう)競馬、神旗争奪戦、31日に相馬小高神社で野馬懸(のまがけ)を繰り広げる。

 委員会では自主財源の確保などを目的に、任意団体の執行委員会を法人化し、一般社団法人「相馬野馬追」を設立することも決めた。20日に法人登記する。

 

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